里帰り出産・無痛分娩・ 不妊治療・産後ケアなら「えんどう桔梗マタニティクリニック」道南・函館の産婦人科

             
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えんどう桔梗クリニック

〒041-0808 北海道函館市桔梗5丁目7-15
FAX.0138-47-3171
TEL. 0138-47-3001
2012.10.30 新着情報

■早期母子接触の大切さ

「カンガルーケア」とは、今らか30年以上前、コロンビアのボゴタで新生児ケアにあたった2人の小児科医が1500g未満の赤ちゃんを母親の乳房の間に抱かせて母乳保育を行うことから始まったものです。すなわち未熟児医療の代替療法として実施され、その後、世界に広がりました。
一方、未熟児ではなく10ヶ月で生まれた赤ちゃんに対して分娩室で実施される母子の皮膚接触のことを「カンガルーケア」ではなく、「早期母子接触」と呼びます。
この「早期母子接触」は、生後1~4ヶ月の母乳栄養率向上させ、母乳期間を延長する効果や、母親の赤ちゃんに対する愛着行動や母子相互関係の確立等に対する効果も見られます。
また、赤ちゃんの心拍数・血糖・体温の安定化も認められます。
しかし、生後早期の赤ちゃんは子宮外の環境に適応し、状態が安定するまで時間がかかることもあります。そのために赤ちゃんの状態が急変することもあり(約1万人に1人)、体温や顔色、酸素飽和度に目を配り、安全性に最大限配慮する必要性があります。
したがって「早期母子接触」を実施するにあたり、施設内では母親と赤ちゃんとの接触の開始と中止の基準を設定しています。母親の心拍数・呼吸数・血圧すべてが安定していること、傾眠傾向にない、赤ちゃんが正期産児で2500g以上あり、仮死がない等の条件を満たしていることが大切です。
当院でも事前にしっかりとした説明を行い、同意を得た上で「早期母子接触」を実施しております。