小宮先生の講話会に参加して
小宮先生には、これまでも「女性の健康」に関する講話会を行っていただいておりますが、今回は「思春期をいかに健康に過ごすか」がその後の成熟期、更年期、さらには老年期にも影響を及ぼすということを学びました。
女性ホルモンの働きや女性のかかりやすい病気などを伺うと、思春期に月経が始まり、その後順調に月経発来を繰り返し、適切な年齢で閉経するという普通のことが、どれだけ女性の健康にとって、重要な意味をもっているのかがわかりました。そのためには、適正な体重管理ということも大切になるそうです。
日本は、発展途上国並みに、若い女性の痩せが多いそうで、これは、ダイエットなどをあおるメディアの過剰な宣伝にも原因があります。それに影響を受け、どんどん痩せたがり、その結果無月経になる人。逆に、肥満のため月経不順になる人。これらのどちらをとっても、栄養(食事)が関連しています。当院が日頃から重要性を感じて取り組んでいる「食育」の必要性を、あらためて再確認できました。
また、晩婚化・晩産化が進む現代では、「妊娠・出産には適齢期がある」ということを伝えていかなければならないということも実感しました。37歳を過ぎると、確実に妊娠しづらくなるということを知らない女性が多いのではないでしょうか。結婚も含めて、多様な生き方を選択できるからこそ、正確な知識を若いうちから身につけて、時期を逃すことなく「産みたい時に産む」ことができるようなかかわりをしていきたいと思いました。 (当院助産師 蛭子井 真樹)

12月1日(土)福島県立医科大学 性差医療センター 小宮ひろみ先生の講話会の様子